検査でも見逃されやすい食後高血糖の怖さとは?


糖尿病とは言い切れないけれど、このまま症状が進行すると糖尿病になる健康状態のことを、糖尿病手前、境界型糖尿病、糖尿病予備軍と表現します。

 

あなたがこのような診断を受けた時、実際に糖尿病に対しての危機感をどれ程感じられるものでしょうか。

 

正直なところ、注意しなくてはなぁとまだまだ余裕があるかのように、自分の健康状態を軽視する方が殆どではないでしょうか。

 

確かに糖尿病予備群と呼ばれる方の場合、生活習慣の改善などにより健康状態を取り戻すことは可能です。

 

ですが糖尿病予備群と診断された時点で、今すぐにでも改善に向けて努力をしなければ、今ある身体の状態すら取り戻せなくなってしまいます。

 

本格的な糖尿病ともなってしまえば様々な合併症を引き起こし、死の恐怖と隣合わせの生活を送り続けなくてはなりません。

 

糖尿病予備群と診断された時点で、そんな状態まであと一歩と言える健康状態にあるということを、しっかりと自覚すべきなのです。

 

血糖値が高め、糖尿病手前といった診断を受けたのあれば、ある意味ラッキーなこととも言えます。

 

改善の余地があるという診断を受けた訳ですから、糖尿病へと足を踏み入れないための対策を今すぐにでも実践していきましょう。

 

 

見逃されやすい食後高血糖の怖さ

 

糖尿病予備群といった診断を受けられるということは、ある意味幸いでもあります。

 

何故なら糖尿病予備群であっても、検査では見落とされやすい特徴をもつ症状があるからです。

 

それが、食後高血糖と言われるものです。

 

食後高血糖は隠れ糖尿病とも呼ばれており、食後2時間血糖値測定をした際の血糖値が高い状態を指します。

 

食後高血糖は検査でも異常が見つかりにくい上、心血管病のリスクは通常の人よりも当然高いものとなります。

 

食前でも血糖値が高い糖尿病予備軍の方の心血管病リスクは通常の人とそれほど変わりませんが、食後高血糖の人の発病リスクは血糖値の上昇度合いによって増す傾向にあります。

 

それ程に急激な血糖値上昇は身体に大きな負担を与えるということなのでしょう。

 

ある日突然、心疾患や脳血管障害などが起きれば、本人にとってみれば前触れなしと思えるところですが、その影には食後高血糖の症状隠れていることは多々あるのです。

 

そんな食後高血糖であることに気付くためには、本格的な糖尿病検査を行うか、日頃から自分自身で血糖値測定を行い、こまめに血糖値を様子を観察するほかないと言えます。

 

血糖値測定器を必需品とする

 

どんな病もそうであるとうに、糖尿病も早期発見、早期治療が肝心です。

 

例えば毎年健康診断を受けているというような方でも、次回訪れるその機会を待つ間に、食後高血糖を見逃す可能性は十分にあります。

 

そんな方々にとって頼れるアイテムとなるのが、血糖値測定器です。

 

血糖値が気になる方にとって、血糖値測定器はどんな方でも持っておくべきアイテムと言えます。

 

ご承知の通り、血糖値の変化は自分では認識できるものではありません。

 

例えば大福を口にしたとして、その際の血糖値にどの程度の変化が表れるのか...といったことを、私達は自覚することができません。

 

ですが血糖値測定器を用いれば、日頃から血糖値の変化を認識することができます。

 

糖尿病予備群の中でも食後高血糖、つまりは血糖値の上下が激しい、高血糖の時間が長いといった状態にある場合、血管へのダメージが大きくなるため血管に関する病気のリスクが上がっていきます。

 

自分の血糖値の高さが常に高いものであるのか、それとも食後だけ高く上昇しやすいのかという判断を下すには、こまめな検査が必要になります。

 

前述した通り、特に食後だけ高いタイプの食後高血糖の方の場合、その異常は見落とされやすい分、疾患のリスクも高くなります。

 

だからこそ血糖値測定器を必需品とし、日頃から自分の血糖値管理を行うことが糖尿病予防や発作的に起こる疾患リスクの低減へと繋がっていくのです。

 

 

血糖値測定器は体調管理アイテム

 

何度も言いますが、日頃から血糖値が高い訳ではない食後高血糖の状態にある人の場合、病院で行う簡易検査などでは正常値であることが多く、その状態が見落とされやすい傾向にあります。

 

何より厄介なのは検査で異常がなかったがために、本人が自分の血糖値について関心を持たなくなってしまうことです。

 

食後高血糖の状態にある方も糖尿病予備群であることには違いなく、いつ本格的な糖尿病になってもおかしくはない生活を送っているはずです。

 

ただ誰しも病院で異常がないと言われれば、本来なら正すべき生活習慣にも改めて目を向ける機会など逃してしまうのは当然のことでしょう。

 

こうした事態をなくすためにも、血糖値測定器は一家に一台あってしかるべきものとも言えるのですが、意識が向かなければそんなものに必要性は感じられないものです。

 

しかし、日頃から生活習慣の乱れに心当たりのある方であれば、自分でも気付かぬ内に食後高血糖になっている恐れは十分にあります。

 

そういった可能性がある、不安を感じているといった方であれば、体重計や血圧計と同じように血糖値測定器を自分のコンディションを確認するためのアイテムとして、活用すべきではないでしょうか。

 

 

血糖値に対する誤解

 

そもそも血糖値というものに対して、大きな誤解を持っている方は少なくありません。

 

血糖値は刻々と変化するもので、食事をすれば誰でも血糖値は上がるものですし、そのこと自体は決して異常なことではありません。

 

問題なのは血糖値が上がることではなく、通常よりも高過ぎることや一向に下がらないこと、急激に上下してしまうことが問題なのです。

 

そして、その異常について発見するためには、血糖値測定器を用いるのが一番シンプルな方法で、測定しなくては誰も自分の血糖値の変化など知り得ること出来ません。

 

血糖値測定器を使うとなると、なんだか病気になってしまったみたいと感じる人は多いでしょうが、血糖値測定器は健康管理アイテムに過ぎません。

 

確かに糖尿病になれば血糖値測定器は欠かせないものとなりますが、それはあくまで血糖値測定器がなくては困るといった健康状態にあるだけのことで、何も血糖値測定器が糖尿病患者専用のものという訳ではないのです。
このサイトを目にしているということは、少なくとも自分や家族の血糖値管理に興味があることと思いますので、この機会に是非血糖値測定器の活用について考えてみることをお勧めします。

 

糖尿病は早めに対策をとることで確実に予防できる生活習慣病であり、生活習慣病である以上、日頃の習慣を意識的に変えなければ改善することはできない病気です。

 

早期発見、早期治療が肝となるのはどんな病も共通ですが、糖尿病も今の内からの対策が今後の健康に繋がっていくという自覚をしっかりともち、積極的に生活習慣の改善に取り組んでもらえたらと思います。

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